やぶはるお氏の1988年に発表されたレクチャーノートです。
ペネトロ シルク
〔効果〕 シルクをコップに入れ、コップの口をふさぎます。おまじないをかけると、シルクはハンカチを突き抜けて、奇妙な形で出てきます。
従来からある、ボトムレスグラスを使うやり方は、実際にやってみるといろいろと問題があり、うまくいきません。これを普通のコップでやさしく出来る様にしました。
他の間に、いつでも好きな時に演じられます。
シルク モンキーロープ
〔効果〕 ロープに3つの結び目があり、端の結び目にシルクがぶら下っています。このロープを、身体の後ろを通過させると、シルクは反対側に移動しています。もう一度、身体の後ろを通すと、シルクは真ん中に移動してしまいます。
シルクを抜き取って結び目をほどき、この後、ロープとシルクのマジックに続けていきます。
20世紀 シルク
◎おなじみの20世紀シルクです。普通のシルクと、もはや古典となって現在ほとんど使われなくなった「プル」を用います。
マジック マズル
〔効果〕 5枚のカードを横に並べてはり付けたものが二組あります。5枚のカードは真ん中だけが赤いマークで、あと4枚はいずれも黒いマークです。観客にクリップで真ん中の赤いマークのカードをはさんでもらいますが、どういうわけかいつも端のカードをはさんでしまいます。
もう一組のカードで、素直にやればちゃんとできるとできる事を説明します。そしていつの間にか両方のカードの赤いマークにクリップがはさまれているのです。
これはマジックとパズルが同居しているので、タイトルを「マジックマズル」としました。奇妙な味が残る作品の様に思えます。
ダブル クロス
〔効果〕 5枚のカードの裏を1枚ずつ改めます。表も1枚ずつ改めます。2枚を裏向きにテーブルに並べ、残った1枚を他のカードと取りかえます。このカードの裏には×印が描かれています。このカードで4枚をひっくり返していくと、すべてのカードの裏に×印が現われます。
スピリットカード
〔効果〕 20枚ずつのカードを左右に置きます。観客に好きな枚数を言ってもらってメモ用紙に書き、右方パイルのカードの中程にはさんでおきます。左方パイルも同様にします。
もう1枚のメモ用紙に?マークを書きます。右方パイルのメモと?マークのメモを、表同士を合わせて持ってもらいます。メモに書かれた枚数目のカードを前に出します。2枚のメモを手の間でこすり合わせて開くと、?マークも数字も消えて、カードの名が現れています。
出されたカードの表を見ると一致しています。カードをパイルに戻し、シャッフルして表向きに数えていくと、今のカードが消えてしまいます。これが何と、左パイルのメモの枚数目に移動しています。
タイム カード
〔効果〕 デックから12枚のカードを裏向きのまま取り出し、時計の文字盤の形に並べます。相手に好きな時刻を心に思った時刻(9時なら9時)の位置のカードを見て覚えてもらいます。
次に術者はカードを集めてシャッフルし、もう一度時計の文字盤の形に並べますが、不思議な事に1枚足りなくなっています。11枚しかないので空いた所にマッチ箱を置いて埋めておきます。
さて、術者は選ばれたカードを名を聞いてから、カードを1枚ずつ表返していきますが、どのカードも相手が選んだカードではありません。消えてしまったカードは、何とマッチ箱から現れるのです。
商品は日本語のレクチャーノートになります。
|