観客の誕生日を使った作品は、常に大変な人気があります。
「ジェミニ・フェイツ」はそれらの作品の中も、原理的に非常にユニークで、そしてストレートな不思議さを実現した作品です。
しかも嬉しいことに、殆どデックが自動で行ってくれ、難しいテクニックや面倒な手続きも一切不要です。
演者はデックより、2枚のK(例えば♢、♡)を抜き出します。デックを2つに分けます。少ない方のパケットを取り上げ、観客に「生まれた月」を尋ねます。同じ数だけ枚数を数え、そこにK♢を表向きに差し込みます。
次に、多いほうのパケットを取り上げ、「生まれた日」を尋ねます。同じ数だけ数え、そこにK♡を表向きに差し込みます。2つのパケットをまとめてからスプレッドすると2枚のKのみが、表向きになっています。
「2枚のKが差し込まれた場所はあなたの誕生日によって決められました。ちょっと隣のカードを見てみましょう。」と言って、各Kの隣のカードを表向きにすると、K♢の隣はQ♢、K♡の隣はQ♡となっています。
「偶然にしては出来すぎですね。実は、2枚のKはあなたの誕生日を知っていたのです。」と言って、2枚のKを裏向きにすると、そこには「○月」「○日」と観客の誕生日が書かれているのです!
「ジェミニ・フェイツ」の面白いところは、観客の誕生日を事前に知らなくても観客の誕生日を知っていたかのように、予言してみせることができる点です。
もちろん「365日」どの日付でも構いません。
しかも嬉しいことに、面倒なことは全てデックが自動的に行ってくれます。
盲点を突いたアイディアに、あなたは思わず「その手があったか!」と唸ることでしょう。
「ジェミニ・フェイツ」は、主に二つの異なる原理の組み合わせによって成立します。
解説を読むとこれらの原理は一見、「ジェミニ・フェイツ」のためだけの原理に見えますが、そんなことはありません。
少し視点を変えると、他のトリックに広く応用可能であることがわかります。
「Tohght Translation」は、観客の思考を読み取ったり、Gemini Fatesのように、非常に選択の自由度の高い予言に応用できる原理です。
「Dual Working Deck」は、数々のトリックデックにも使われている、構造的な仕組みです。この仕組みを理解していると、トリックの発想の幅が格段に広がります。
「Gemini Fates」のリバイバルを記念して、誕生日を使った、とっておきの作品をお付け致します。
レギュラーデックで行える、誕生日を使った未発表トリックです。
観客に誕生日を尋ねずに、観客の誕生日を当てることができます。
商品内容
特製デック一組
日本語解説書
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