こんにちは。新沼研です。
約2年半ぶりとなる、永田穰の完全新作をご紹介します。
そして、今回は特別に興奮しています。
それは、これから紹介する作品が、ブックテストの新たな進化を告げる、一つの「歴史的作品」になるだろうと確信しているからです。
私はよく、次のような想像をします。
毎年星の数ほど作品が発表されますが、10年後も残っている作品はいくつあるだろう。
あるいは、
本当の意味で革新的で、後の作品に多大な影響を及ぼす作品はいくつあるのだろう。
と。
そのような作品はほとんどありません。
しかし、「Postmodern Times」はその「手法の革新性」において、間違いなく「ブックテスト」の歴史に名を刻み、後の作品に多大な影響を及ぼす作品となるでしょう。
方法が革新的なだけでなく、もちろん「Postmodern Times」は、不思議さ、そして実用性でも群を抜いた作品です。
これまで、数多くのブックテストを見てきましたが、「Postmodern Times」に出会うまで、正直自分で実演じてみたいと思うブックテストには出会えませんでした。
私は無い物ねだりを承知で、こんなブックテストが欲しいなという条件として、次のようなものを考えていたのです。
まず、第一の条件は、観客が持っている本で演じたいということ。
本に仕掛けがある、あるいは本の内容を全て暗記していると思われてしまっては、ブックテストの効果は半減します。
従って、演者の用意した本で演じたくはありませんでした。
第二の条件は、特殊なギミック等を持ち歩かなくてもすむこと。
ブックテストを演じる最高の機会は、観客が持っている本や、たまたまその場にあった本でスマートに演じるのがベストだと思います。
従って、ブックテストを演じるために、特別な物を常に持ち歩いていなければならないことは絶対に避けたいと思いました。
第三の条件は、シンプルかつ種が巧妙なこと
ブックテストは本来、驚くほどシンプルなマインドリーディング現象です。
しかし、一般的にシンプルなトリックほど種は単純であり、そしてその種を観客からカバーするのは簡単ではありません。
現象はどこまでもフェアでシンプルでありながら、観客が思いもよらないような巧妙な手法を使ったブックテストが欲しい。そう思っていました。
上記のような私の悩みを、思いもよらない手法で全て綺麗に解決してくれたのが、「Postmodern Times」です。
「ブックテストのファイナルアンサーはこれだな。」
「Postmodern Times」というこの新しいツールのアイディアを聞いた時、私はそう思いました。
「Postmodern Times」は、あなたに全く新しいブックテストを可能にする、強力な秘密兵器です。
「Postmodern Times」は、見たこともないブックテストを可能にします。
あなたは、友人の家に招かれたとします。
友人の家の本棚には何冊か本がありました。どれもあなたの読んだことのない本です。
あなたはその場で本棚から取り出してもらった本を使って、観客が選んだページの単語や、内容をノーヒントで読み取ってみせます。
そして驚くべきことに、あなたは最初から最後までその本に触れていません。
経験豊富なマジシャンであっても、いつ本の内容をピーク(盗み見)したのだろうと首をかしげるはずです。
それもそのはずです。観客から借りた本でブックテストを行う場合、これまでは必ずどこかで本の内容をピークしなければなりませんでした。
しかし、「Postmodern Times」では、ピークの必要は一切ないのです。
もちろん、シャイナー等ギミックによる盗み見や、サクラ、難しいテクニック、気の遠くなるような記憶事項、本の持ち主がトイレに行っている際にこっそり読んでおく(笑)等の方法も一切不要です。
その実用的かつ悪魔的な手法に驚いてください。
「Postmodern Times」は、従来の方法では不可能な状況下でクリーンなブックテストを可能にする、秘密のツールです。
「ツール?ギミックじゃないの?」
「即席で演じられるんじゃないの?ギミックが必要なの?」
そう思われた方がいるかも知れません。
「ギミック」ではなく、「ツール」です。
「Postmodern Times」が真に革新的なブックテストの手法である所以はここにあります。
「Postmodern Times」で初めて公開される「ツール」の概念は、従来の「ギミック」あるいはその他の手法とは根本的に異なります。
この「秘密のツール」の特徴は・・・
消耗品ではありません。ずっと使い続けることが可能です。
身体や服にセットが必要であったり、準備に時間がかかったりするようなものではありません。
壊れて買い換えたり、定期的に交換したりすることも必要ありません。
リセットも不要です。
従来のギミックや手法と全く異なるその概念を理解したあなたは、「Postmodern Times」というツールが手放せなくなるでしょう。
「Postmodern Times」の特徴を改めてまとめると、下記の通りです。
・ 観客の持っている本、あるいはその場にあった本で演じることが可能です。
・ その場で本をピーク(覗き見)する必要はありません。
・ サクラは不要です。
・ ギミックは不要です。
・ 難しいテクニックは不要です。
・ 複雑な記憶事項は不要です。
・ 面倒な準備は不要です。「Postmodern Times」を演じたい時には、すぐに演じることができます。
・ 従来のブックテストの手法と一線を画す、根本的に新しい概念の手法が使用されています。
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