メンタルマジックのアイデア書!
メンタリストのバイブル!完訳<日本語詳細解説書>完成!
1944年に発刊されて以来、70年以上もの間、メンタルマジックの古典的大作として君臨してきた本です。近年、ペーパーバック(ソフトカバー)として、手軽に入手できるようになったのも嬉しい限りです。
このアネマンの「Practical Mental Magic」は、全編「Effect:現象」「Preparation:準備」「Routine:手順」という構成で、全てトリックの解説集のような形です。(大半は、元々マジック雑誌に投稿した内容をまとめたもの)これをまず「Effect」だけ読んで、推理小説を読み解くように解決法を考えていき、その後アネマンの解決法を読み進んでいくという楽しみ方もあります。
原書は全編12章、300ページの大作です。12カテゴリー(12章)それぞれに、約20〜30種類、計200種類以上ものマジックが解説されています。(イラストも豊富)
今回前半1〜7章、154ページの前半部分の日本語解説書が完成いたしました。
<第一部、前半内容>
第1章:Effects with Billets and Pellets
<折った紙片と丸めた紙片のエフェクト>
紙に書かれたものを読み取る「ビレット・リーダー」として、当時大変際立った、世界的に有名なBert Reeseの演技。
単純なワンアヘッドでの一般的なビレット・リーディングに加えて、巧妙なスイッチを使うことで、読み取った紙を広げて確認した後、そのまま読んだ紙片を観客に戻せるようにした方法
心理的にも完璧な即席に出来る演技
3枚の紙片を使った予言現象
商品「Devil Device」解説:小さな箱から水晶玉を取り出し、客が書いた紙(箱に入れてフタをする)の内容を水晶玉を覗き込み当ててしまう。⇒自作用図解と説明あり
「OM ビレット・スイッチング・ボックス」ビレット・スイッチ用の巧妙な箱の解説と、それを応用した手順
その他、計12種類
第2章:Publicity Effects
<宣伝のためのエフェクト>
新聞記者や新聞社向けの良い宣伝用エフェクト、かつ何処でも何時でも出来る即席のテスト(手元の新聞紙の好きな言葉に印を付けてもらい、それを読み取る)
新聞社に立ち寄り、今行われている選挙で誰が勝つか予言すると言って、紙に予言を書き封筒に入れ封をし、編集者にサインをしてもらったら、新聞社の金庫に預かってもらいます。後で選挙の結果が出たら、新聞社に行って封筒を出してもらい、封を開けて予言が正しかったことを確認!これは最高の宣伝効果があります。
報道関係者相手の効果的なテスト
密封された封筒の中を見透す!
名刺に簡単な絵やスケッチを書かせ、それを再現して見せる完璧な広報用のエフェクト
その他、計13種類
第3章:Dead or Alive
<生 か 死 か>
即席のメンタルエフェクトですが、本当のマインドリーディングのように見える故人の名前当て
客に4枚の紙を配り、3枚に生きている人、1枚に故人の名前を書いてもらったら、4つ折りにして灰皿に入れ燃やしていきます。故人の名前の紙が燃え上がる瞬間その名前言い当てます。
効果的な「LIVING AND DEAD」テストのクリーン且つ簡単な方法。演技後、全て使用したものは、検められます。
故人の名前を当てますが、インパクトのあるプレゼンテーションのアイディア。書いた紙を水に浮かべていくと、個人の名前が書かれた紙だけが自然発火して燃える。
5枚の紙に4枚は生者を、1枚の紙に故人の名前を書かせます。それを混ぜさせたら、1枚ずつ紙片を炎にかざしていきます。故人の名前が書かれた紙にみが閃光と共に消え去ります。
使うものは常に客の所にあり、メンタリストは一度も客に近づかないという悪夢的効果を持つ、常識の世界を超えたエフェクト。
その他、計11種類
第4章:Book Tests
<ブックテスト>
客に本の中から単語を選んで覚えてもらいますが、一切質問をしないで当てる。
客が持っている本を使って即興であるかのように行えるブックテスト。
助手(霊媒)を使った<完璧なブックテスト>
ダイスを使ったフェアに見えるブックテスト
カードを使って即席で行えるクリーンなブックテスト
ある原理のブックテストへの応用
新聞の広告欄を利用したテスト
2人の異なる客が選んだ単語をメンタリストが当てる雑誌のテスト
即席で、手近にある新聞で行える最新の新聞テスト
40,000語もある辞書を使ったテスト
その他、計15種類
第5章:Thought Foretold
<予知された思考>
ポケットインデックスを使った予言
アネマンのビレット・インデックス解説と製作
究極のカードの予言
オービル・メイヤーのインデックス不要の2つの予言
くじ引き抽選器の当たり予言
その他、計9種類
第6章:Miscellaneous Mental Masterpieces
<その他メンタルマジック傑作集>
一人で演じられるミニ・スピリットボックス
絵、図形のテレパシー通信
効果的な「幽体離脱のシャツ(シャツ抜き)」トリック
有名人の名前当てと切り絵
選ばれた地図の地名当て
心霊が叩く音での数字当て、カード当て
錠前と鍵:唯一の錠前を開けられるカギを目隠しで当てる
新しい霊媒とのコミュニケーションの方法
心霊現象:ブードウー
カレンダーの選ばれた日付を当てる
殺人ゲームの犯人当て
その他、計25種類
第7章:Envelope Necromancy
<封筒の魔法>
選ばれた数字と色を封筒の中のカードが予言
選ばれるカードと色と数字を封筒の中のカードが予言
新読心術:封をされた情報を得る間違いなく最も速い方法
1人で行える超能力エフェクト:封筒に入れられた観客の小物から本人を特定
「ワン・アヘッド」原理の進化形:読み取った封筒を即観客に返す
アネマンのオリジナル特製封筒の製作法
7人の女性をテーマにした(ストーリー性のある)封筒の演技
音の前に存在する<こだま>を捉える
マジックとマインドリーディング、そして3つの不思議
自由に選ばれた広告を1語1語読み取って見せる
燃えて消えた紙片が3重の封筒から出現
その他、計13種類
まさに、メンタルマジックの全てが収められていると言っても過言ではありません。
今回改めて日本語で通読してみて、圧倒されました。現在商品で販売されているものの原型がほぼ解説されています。詳しい道具の作り方までも、図解入りで解説されています。
近代の大半のメンタルマジック作品、商品は、いかにこの書籍からインスピレイションを受けたり改案を加えたりして出来上がったものが多いかを実感させられます。
商品
1.英語解説書(原本) 日本語解説書(A4、100ページ,CD-R)
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