「ザ・マジック」のパロディ雑誌発刊！
抱腹絶倒の面白さ、染み入る言霊！

マジシャンに長年愛されてきたマジック雑誌「ザ・マジック」が惜しまれながら今号８０号をもって休刊となってしまいました。
それならばと、復刊を願って、カズ・カタヤマ氏が精魂込めてネタを収集、著名マジシャンの協力も得て、それはそれは豪華なパロディ誌が完成しました！（パッと見、全く同じ体裁です）

「サムチップ」特集ということで、巻頭には、これでもかとサムチップの使い方１００選がずらり。
よくもここまで考えた？と言う内容には、「ガクッ」とずっこけながらも感心、感心！
冒頭からのこの内容に怒りを覚えた方、あきれ返った方にも大丈夫、「サムチップ裏特集」が巻末にあります。
「サムチップ裏特集」には、サムチップを使用した１０作品がずらり。
こちらはまじめなもの。
まじめもまじめ、この１０作品だけでも充分価値あるレクチャーノートとしての本誌代の価値はあります。
今まで考えても見なかったサムチップの有効な使い方が解説されています。
プロのマジシャンからの協力を得て、サムチップを使った技法と作品が１０種類掲載されています。
ステージからクロースアップ。シルクから予言マジックまで幅広く解説されています。
 
とにかく、今までに「ザ・マジック」を読んでこられた方には、たまらない面白さを秘めた雑誌です。
「ザ・マジック」をこよなく愛してこられた方には、あらゆるところにちりばめられたギャグや風刺の効いたパロディに涙を流されることだと思います。
今までの雑誌のように流し読みができません。
おもわず１行１行うなずきながら読んでしまいます。
いたるところにある広告も「やったね！」「さすが！」とひねりの効いたキャッチコピーと共に大いに楽しめます。
読み終わって、裏表紙をみたら、「・・これは、今までの東京堂の広告を載せているのでは・・・」となぜかホッと安心させられたのもつかの間、「ここまで凝った広告は無いよ・・」とあきれ返るほど楽しめます。
表紙から最後の裏表紙まで、作品紹介から著者インタビューまで、全く気の抜けない雑誌です。
いい加減に読んでいたら、眺めていたら、強大なパロディ・パンチがすぐに襲ってきます。
くれぐれも気を付けて手にしてください・・・！
（この雑誌の魅力を、一番理解されたのは、「ザ・マジック」発行の東京堂さんでは・・・復刊を願いつつ、この「ザ・マジッカ」をお勧めします）