著者:松山光伸 著 A5判 約400頁
徹底した検証で書き改められた日本の手品史! 日本人自身が知らなかった日本人マジシャンや芸人が何人も海外で活躍していたという事実や、今まで語られていた歴史の誤りなど、徹底した再検証で事実を掘り起こし解説。
第一部 マジック開国史 (幕末以降の日本の奇術史)
第1章 開国前に伝えられた「バタフライ・トリック」 調査ノート 「一次資料」と「二次資料」 コラム 海外使節をもてなした手品
第2章 世界に飛び出た最初の日本人手品師 調査ノート 図書館の利用
第3章 内外交流の先駆けとなった柳川一蝶斎一門 コラム 遊芸由緒書の内容の信頼性
第4章 誤解に満ちた初期の西洋マジックの伝来 調査ノート 新聞記者の信頼度
第5章 ソト・スネタローの奇想天外なトリックとその生涯 コラム 墓地の埋葬人数制限 調査ノート 手品史調査の基本資料
第6章 医留地から東京進出の機をうかがった 西洋マジシャン達(その1) 調査ノート 国勢調査について
第7章 医留地から東京進出の機をうかがった 西洋マジシャン達(その2) 調査ノート 奇術文献検索システム“AskAlezandar”
第8章 大評判になったワッシ・ノートン一座 調査ノート 乗客船名簿について
第9章 西洋奇術の父とされ松旭斎天一 調査ノート 本人談(間書き) 調査ノート 旅券下付記録に記された個人情報の信頼度 調査ノート 数え年について
第10章 松旭斎天一の晩年と、あとに続くマジシャン 調査ノート 新聞情報の利用 コラム 中村一登久(一徳)について
第11章 明治のマジック西洋化についての総括 調査ノート 出生証明書、結婚証明書、死亡証明書について
第12章 西洋が受け止めた日本の手品
第13章 注目すべき解説書
第14章 二本筒からのプロダクションで名を上げたK.Tクマ
第15章 女性マジシャンの活躍とアマチュアの台頭 コラム 天勝や天一の渡来メンバーからわかってくること
第16章 飛躍期を迎えた日本奇術界と新世代のリーダー達
第二部 独自の発展を遂げた日本の手品 (江戸時代末期まで)
第1章 放下前史
第2章 南蛮寺輿廃記に記されたキリシタンの幻術
第3章 歌舞伎の発祥とともに現れた日向太夫と都伝内 コラム 唐人の手品はあったか
第4章 存在しなかった元禄時代の呑馬術!?
第5章 辻放下と伝授書 コラム 乞胸の歴史と身分について 調査ノート 公開されている記述関連のコレクション
第6章 幕末のエピソード
第7章 外国人が見た最初の水芸
第8章 開国期の民間外交の功労者タンナケル・ブヒクロサン
あとがき
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