全国5か所7会場、
累計127名が参加した
新沼研初のレクチャー・ツアー
「Secret Code:2012」
のレクチャーノートがついにリリース!
こんにちは。A Study In Secretsの新沼研です。
2012年11月から2013年2月にかけて、私は初のレクチャー・ツアーを行いました。
お陰様で大変好評を頂き、初めての開催にも関わらず、仙台、東京、名古屋、大阪、広島の全国5か所、総勢127名の方とお会いすることができました。
初のレクチャーということで、内容の選択には、かなり迷いました。
「参加したけど、結局何も覚えてないね。」というレクチャーには絶対にしたくない。
短い時間で10個、20個解説されても、結局一つも残らない。
それならば、不思議でしかも簡単に実演できる、そのようなマジックを少数で良いから、確実に伝えたい。
そんな思いから最終的には、2時間のレクチャーで4作品。 未発表作品の中から自信作を絞りに絞って構成しました。
結果、全国7会場で行ったレクチャーは、どの会場でも驚くくらいの好評を頂き、無事に終了することができました。
レクチャー・ツアーに参加できなかった皆様、大変お待たせいたしました!
レクチャーの4作品を詳細に解説した、レクチャーノート「Secret Code:2012」をここにリリースいたします。
<収録作品>
Everything or Nothing
レクチャーのオープニングを飾った 不思議なカード・アット・エニー・ナンバー
現象
一人の観客に52以下の数字で好きな数字を自由に決めてもらいます。観客は「35」を選んだとします。
マジシャンは「偶然」を利用して観客に一枚のカードを覚えてもらいます。観客がどのカードを覚えたのか、マジシャンにはわかりません。
マジシャンは、デックを一度はじきます。デックを観客に渡し、初めに自由に決めてもらった「35」枚配ってもらうと、観客の覚えたカードが出現します。
「お前はもう騙されている」 「Everything or Nothing」は、私の大好きなカード・アット・エニー・ナンバーです。借りたトランプで準備不要で演じられ、テクニックも不要です。
沢山のマジシャンに「Everything or Nothing」を演じてきましたが、皆、最後のカードが現れるまで、「そんなことあるはずがない」という様子でカードを配っていました。
そうです。現象が起きるときには、マジシャンであってももう手遅れ。タネが追えないタイプのマジックなのです。
マジシャンに何か見せてよと言われたら、私は、「Labyrinth」か「Everything or Nothing」で迷います。
もう一度言います。借りたトランプで演じられ、準備もテクニックも不要です。是非あなたの友達を驚かせてください。
No Palm Transpocket
パームを使わない、 ポケット・トランスポジション
現象
4枚のAと4枚のKを示します。まず、4枚のKを一枚ずつ、ジャケットの3ヶ所のポケットと、テーブル上のカードケースの中に入れていきます。
手元の4Aを示し、手の中を通すと、一瞬で4Kに変化します。
各ポケットとカードケースの中からそれぞれ一枚ずつAが出てきます。ポケットやケースの中のKと手元のAが一瞬で入れ替わったのです。
ある意味レア(?)な新沼作品 AとKのトランスポジションは、「リセット」に近い、非常にメジャーなプロットです。私は、「リセット」や「オイル・アンド・ウォーター」のようなメジャーなプロットのバリエーションをこれまで発表してきませんでした。
それは、「リセット」や「オイル・アンド・ウォーター」が嫌いなのではなく、それらの優れたバリエーションが既に無数に世の中に溢れているためです。
今回は、ポケットを使うタイプのトランスポジションとしては、非常に珍しい「ノーパーム」というチャレンジのために独自の手順を作り上げました。
パームを使わないため、この種の作品としては、難易度を格段に低くまとめあげることができました。
ポケットを使ったトランスポジションはカッコいいけれど、ちょっと難しいなと思っていた方にピッタリの作品です。
Final Destination
「不可能性」を突き付ける メンタル・カード・トリック
現象 マジシャンはデックを取り出し、中から観客に1枚のカードを覚えてもらいます。
デックをシャッフルしたのち、マジシャンはデックを8つのパケットに分けます。8つのパケットを観客の指示に従い減らしていき、最終的に一つのパケットにしぼります。
残ったパケットを一枚ずつ分けてテーブルに配ります。テーブルの上から観客が一枚のカードを選びます。
観客が選んだカードを表向きにすると、観客は自分のカードを自分自身で再び選んでしまったことがわかります。
「単体作品として出さないんですか?」 レクチャーに来て下さった方から、何回もそう聞かれたトリックです(笑)
今回のレクチャーで、最も反響の大きかったトリックと言ってよいでしょう。
「Fatalism 3.0」「Any」「Anomaly」等、「気持ち悪い」不思議さを持ったメンタル・カード・トリックは私の大好きな分野です。
「Final Destination」には、日本では入手困難な珍しいタイプのギミック・デックを利用します。仕掛けに加え、原理、テクニック、サトルティ、全てを総動員して、有り得ないクライマックスを実現しています。
すぐに実演できるように、今回のレクチャーノートには、特別にギミック・デックをお付けします。
解説では、具体的な手順に沿って、他のトリックに応用可能な原理やサトルティを詳細に解説しています。さらあなたは、レアなギミック・デックまで手にすることができるのです。
簡単にできて、気持ち悪いくらい不思議な、お勧めのトリックです。
Nepenthes
洒落たオチの サンドイッチ・トリック
現象 マジシャンは青デックと、赤裏のジョーカー二枚を示します。ジョーカーを脇に置き、青デックから観客に一枚のカードを選んでもらい、表にサインをしてもらいます。
観客のカードをデックの中に混ぜた後、赤裏のジョーカーを使って観客のカードを見つけると言って、青デックの中に赤裏のジョーカーを2枚重ねて入れます。
ジョーカーは一瞬にして、観客のサインカードをサンドイッチします。さらに、マジカル・ジェスチャーを行うと、観客のカードまでも赤裏に変化してしまいます。
畳み掛ける 意外なクライマックス マジックが終わったと思った瞬間、畳み掛けるようにオチが来るマジックが大好きなんです。見ていて洒落てるというか、「あ、やられた」と思うようなマジックが。
レクチャー作品の順番は随分と悩みましたが、最後はこれにしようと決めていました。重すぎず、しかしマジシャンでも思わず、はっとなるオチの演じやすいトリックです。
ギミック・カードを使用しますが、今回のレクチャーノートには、特別にそのギミック・カードもお付けします。
<徹底詳細解説>
「Secret Code:2012」はB5サイズ、43ページ、写真93枚(!)の堂々たるボリュームのレクチャーノートです。
なんと、1作品あたり、平均で10ページ以上、写真23枚以上を用いて、細部に至るまで分かり易く、丁寧に解説を行っています。
なので、「DVDは良く見るけど、文字での解説はちょっと苦手」という方も、心配ありません。迷わず、全ての作品を習得して頂けます。
<散りばめられた創作のヒント>
「Secret Code:2012」には、随所に創作のヒントが散りばめられています。
各作品には、他作品に応用しやすいギミック、原理、テクニックが多数含まれています。是非、それらを各作品から切り離して応用し、あなたの手順に組み込んでみてください。
また、Notes(考察)も充実しています。Notesで伝えたいのは、各作品の個別的な背景のみではありません。
他に埋もれないの「改案」の作り方
「現象」と「タネ」を切り離して考える発想法
作品における「ギミック」の使用についての考え方
等々、あなたの創作魂を刺激する創作のヒントが満載です。
<スペシャル二大特典>
「Secret Code:2012」には、ギミックを使う作品が二つ収録されています。
どちらも読んですぐに実演して頂きたいため、特典として二つのギミックをお付けすることに致しました!
あなたは、ご自分のトランプさえ用意頂ければ、面倒な準備はありません。すぐに全てのトリックを演じることができます。
◆「Final Destination」に使用する特殊なトリック・デック一組(バイシクル)
「Final Destination」は、日本では入手困難な、ある「トリック・デック」を使用したマジックです。応用範囲が非常に広いデックで、私自身、この「トリック・デック」を日本のマジックショップで探したことがありましたが、結局入手できず、途方に暮れた経験があります。
海外から入手するとなると、送料も含めて2、3千円かかってしまうと思いますが、「Final Destination」は是非とも実際に演じて頂きたいトリックであるため、特別に特典としてお付けします。
◆「Nepentes」に使用するギミック・カード一枚(バイシクル)
|
“数理的原理を利用したもの、テクニックを利用したもの、ギミックを利用したもの、それらを上手く組み合わせたもの、「Secret Code:2012」には、私の好きなタイプのマジックが全て詰め込まれています。私にとって、宝箱のような作品集です。”新沼 研
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・レクチャーノート「Secret Code : 2012」 B5、43ページ、写真93枚
・特製ギミック・デック(バイシクル青裏または赤裏)一組
・ギミック・カード一枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|