心理学的アプローチで観客の無意識までも利用し、メンタル・マジックの真髄を垣間見せたルーク・ジャメイが再登場!前作「スカルダガリ」の発表から研鑽を経た彼が、更なるメンタル・マジックの深淵へと誘います。
エモーショナル・インテリジェンスはマジックにコールド・リーディングを組み込んだ読心術です。観客の心理を読み取ることで作り上げられる現象は、恐ろしいインパクトを与えます。
演者は用意された仕掛けのないカードの中から選ばれた「感情」を観客の状態を読みとることで当ててしまいます。しかしここまではよくあるマジックの範疇。すごいのはここから。読みとる力を第三者に移すことで選ばれた「感情」を当てさせたり、さらには演者が知るはずのない「感情」に関わる事柄まで当ててしまいます。
イメージを読み取ることで本人しか知りえない事柄を当てていく様は、まさに霊能力者を彷彿とさせます。頭の中を読み取られた観客は不安にも似たなんとも言いようの無い感情を抱き、一生忘れられない出来事として記憶するでしょう。
ボーナス・トラックではコールド・リーディングのコツと練習方法も解説。コールド・リーディングを実践的なモノにするヒントがここにあります。
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フェイズ1:初めはシンプルに
3つの段階からなる読唇術で、段階を経るごとに不思議さの度合いが増していく校正になっています。まず初めは観客のイメージしている「感情」を読み取ります。演者は白いカードとペンを取り出します。意カードには1枚ずつ、様々な「感情」が書かれています。観客はこれだと思った1枚を選び、カードに書かれた感情を感じた時の状況を頭に思い浮かべてもらいます。演者は感情を感じ取ろうと、少しずつぼんやりと超能力のようにその状況を読み取っていき、最後にはその感情をズバリ言い当てます。
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フェイズ2:さらなる不思議さを
第2段では、心を読み取る不思議な力を観客に移します。観客に1枚カードを選んでもらい、そのカードに書かれている感情を感じた時のことを頭に思い浮かべてもらいます。演者は何もせずに、別の観客が、その観客の思い浮かべている感情をズバリ言い当てます。
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フェイズ3:単なる現象に意味をもたせる
最後はカードに書かれた感情だけでなく、そのことにまつわる体験自体も読み取ってしまいます。観客に「感情」を1つ選んでもらい、その感情を強く感じたときの出来事を頭の中に描いてもらいます。演者は、観客の心から感じ取ったことをひとつずつ紙に書いていきます。それが起こった瞬間、関係している人の名前や容姿など…。演者が絶対に知らないはずのそんな内容を言い当てられるのですから、観客の驚きは壮絶です。心の芯から衝撃を受けるこのクライマックスには様々な演出方法や可能性があります。ウケること間違いなし!
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コールド・リーディングの概要
エモーショナル・インテリジェンスには3つのフェイズからなる5つの現象で構成されています。これを実現する方法はあやふやな勘などではなく、安定して実演できるもの。その安定性にコールド・リーディング(事前の準備なしで相手の情報を読み取る技術)を組み合わせることで、さらにその不思議さと信憑性を増すことができます。もしあなたにコールド・リーディングの心得が無くても大丈夫。その原理と練習方法も解説していますし、なにより「確実に当てられる方法」が保険としてあることで、失敗を気にすることなくコールド・リーディングの練習と経験を積むことができます。
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