術者は一組デックより1枚のカードをお客さんに選んでいただきます。 お客さんに選ばれたカードをデックの好きな所に返してもらいよく切り混ぜてもらいます。 デックをお客さんにしっかり持っておいてもらいます。 この状態で選ばれたカードが上から何枚目にあるか当てると言います。 術者はいかにも自信ありげに、もしも失敗したら、特別製の赤ワインを御馳走すると言います。 そしてグラス一杯に赤ワインが入ったグラスの絵が描かれたカードの束をお客さんに示します。 グラスの柄にはまだ値札が付いています。 お客さんにキープの為のサインを値札の上にしておいてもらいます。 術者はしばらく考え一つの数字が頭に浮かんだと言います。(例えばその数字が22とします。) そして、お客さんに持ってもらっているデックの上から一枚ずつカードを数えて22枚目のカードを裏向きにテーブルの上に置いてもらいます。 お客さんに覚えたカードの名前を言ってもらいます。(そのカードがハートの3とします。) テーブルの上のカードを表返すと勿論、そのカードはハートの3です。いや全く違うカードでした。 そうです、マジシャンは見事に失敗してしまったのです。 術者は約束通り特別製のワインを御馳走すると言います。 そして如何にこのワインが特別か見てくださいと言い術者はサインが付いたカードを束から引き抜き、 そのカードを小さなグラスの上でギュッ!としぼると、なんと、小さなグラスの中にワイン(本物の液体です。)がたまっていきます。 カードを示すと、ナント、驚くことに、絵のグラスの中は空っぽになっていきながら、 その滴がハートの3と、お客さんが選んだカードを示しているのです。 勿論、そのカードの値札には観客のサインが付いているのです…奇跡です。 最後に、そのカードをお土産として、お客さんに差し上げれば、いつまでも印象に残る素晴らしい演技になることでしょう。
|