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   K-MAGIC > M−DECKの研究
 
 
 
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M−DECKの研究

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  二川滋夫師 マジックハウス発行

40ページにわたる『M-DECK』の研究書です。
まずは、まえがきをお読み下さい。(二川師の許可を得ております。)


M-DECKの研究Iのまえがき
 このノ-トは、M-デックの応用を研究したものであり、M-デックが何であるかを解説するものではありません。
 まだM-デックが何であるかをご存知でない方は、まずKENJI氏発行のノ-トの「M-DECK」をお読みください。
また、HIRAKl氏によるM-デックの応用のノ-トである「SYSTEM TRIAL」にも、関連した非常に不思議で優れたトリックかあり、大変に参考になります。
是非、お読みすることをお勧め致します。 
(そして、十分にM-デックを理解した後で、これをお読みください、)

現在、メモライズド・デックは実に多くの種類が存在します。
有名なところでは、アロンソン・スタック、タマリッツ・システム、があります。
しかし、どれも、なかなか記憶しようとすると、一筋縄ではいきません。
私も書はアロンソン・スタックを記憶していましたが、数理的な構成ではなかったので、その後、数理的な構成のタマリッツ・システムに乗り換えました。
しかし、記憶を保つには、ときどき復習をしておく必要があります。
そして、両方とも、世界中のマジシャン達が、研究を重ねて、非常に多くの応用例が報告されています。
アロンソンの「STACK TO REMEMBER」、タマリッツの「MNIMONICA(ニモニカ)」、マイケル・クロ-スの「WORKERS NUMBER 5」等は、そのような例が満載の書物です。
M-デックは、日本のKENJl氏が考案されたシステムです。
カードと、その枚数目が簡単な計算によって結び付けられています。
その結果、最小の努力によって、あなたにも『M-デック』が自分のものになるのです。

2カ月程前に、HIRAKI氏が私に「M-DECK」を紹介してくれました。
そのとさ、私はタマリッツ・システムを記憶しており、「ニモニカ」を読んだりして、いろいろと研究していたので、タマリッツ・システムさえあれば、もう十分であると思っていました。
そのため、特にM-デックに興味を持っていませんでした。
その後、しばらくして、HIRAKl氏が「SYSTEM TRIAL」を出しました。
それから、M-デックが段々気になってきて、何となく「M-DECK」を読んで覚えたのです。
しかし、その時点までは、M-デックは、世の中に沢山存在する『メモライズド・デック』の中の1つにすぎませんでした。
その後、HIRAKl氏の「SYSTEM TRIAL」に解説されているポーカー・デモンストレーションを読んでショックを受けました。
その後、それをキッカケにして、その他のトリック、スート別数字順の整頓、セット方法の研究に引さ込まれてしまいました。
そして、スート別数字順の整頓が出来たことにより、タマリッツ・システムに並ぶ価値か出て釆たのではないかと思います。
(スート別数字順の整頓の操作は、タマリッツ・システムよりも簡単であり、むしろ優れているのかもしれません!?)
この1?2ケ月程は、M-デックに関してのいろいろな事柄の発見や試行錯誤で、毎日、ワクワクとして、大変に楽しく過ごせました。

このノートは、M-デックの基礎研究として、面白いものも、あまり面白そうでないものも、同様に収録しています。
後で役に立ちそうな可能性があると思うからです。
基礎研究の論文のようなものです。
見る人、読む人の想像力、創造力によっては、全く違って見えるような面白いものに変化させるのではないかと、期待しています。
このように欲張って書いていったために、かなりの分量になってしまいました。
それで、結局、2冊になってしまいました。
(まだ、ときどき新しいトリックか出来上がったりしていますので、3冊目ももしかして出るかもしれません。)

M-デックの利用者である皆様が、このノートを基にして、さらに先への研究を進めてくださり、楽しんで頂けることを祈っております。
また、この辺りで研究に一区切りを付けて、その結果を発表することに致しましたが、マジックハウスからの発行に許可をしてくださったKENJI氏に、感謝致します。


内容は、

○Mデックのセットの方法(短時間でMデックの配列に並べる方法)が3種類
○Mデックでの4枚のカードの出現が14手順
○Mデックを使ったトリックが3手順
です。
「Mデックでの4枚のカードの出現」とは・・・
観客に1から13までの数字を言ってもらいます。例えば7とします。
演者はスペリングや枚数を使って、4枚の7を取り出すのです。
 
Mデックのシステムを新しい方向から見つめた研究書となっており、素晴らしい内容です。
私自身このような可能性があるとは全く思ってもいませんでした。Mデックの新たな始まりです。
 
 
 
 
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