ジョニー黒沼氏のクロースアップレクチャーノートです。
スプリットデック&ケース
Split Deck & Case
まったく新しい効果を持つカード(デック)トリックで、ビシブルな現象と意外性のある効果が特徴です。
クロースアップショーのオープニングやミニデックを用いた手順の導入部には最適な、パワフルな現象のマジックです。
現象
術者は、バイスクルのケース(デック入り)を取り出して示します。
ケースの両端を両手でつかんで前後に折り曲げる様にすると、デックはじょじょに柔らかくなってゆきます。
そしてついに、デックは、真っ二つに引きちぎられてしまいます。
しかしながら、よく見てみると左右の手に持たれたデックの半分は、瞬時にしてそれぞれがハーフサイズのバイスクルのデック(ケース)に変化してしまっているのです。
変化したデック(ケース)には、まったく怪しい所は見当らず、もし観客が望むなら、その両方を捜して調べてもらう事も出来るのです。
カラーチェンジングデックケース
Color Changing Deck Case
ハーフデックを用いたかわいいトリックで観客の目の前で行なうのに適しています。
結果的には色の違った2個のケースの「入れ替わりの奇術」なのですが、手順の殆どが、ビジブルな状態で行なわれるので、カラーチェンジの効果も大きい、シンプルでビジュアルなマジックです。
方法その1
術者は、赤と青の2個のハーフサイズデックを観客に示します。
テーブル上に2個のデックを離して置き、赤裏のデックを右の手で、青のデックを左手で覆います。
両手をのけると、デックの位置はいつの間にか入れ替わっています。
方法 その2
術者は、赤と青の2個のハーフサイズデックを観客に示し、テーブル上に置きます。
背裏のデックケースを左手で持ち、もう一方の赤裏のデックケースには、ハンカチをかぶせておきます。
青裏のデックを右手でなでるとデックケースは、一瞬にして赤色に変ってしまいます。
ハンカチをのけると、テーブルの上のケースは、いつの間にか青色に入れ替わっています。
スロングド イーグルス
《コインアセンブリーその1》
Thronged Eagles
「コインアセンブリー」という術は、非常に視覚的で現象がわかりやすい上に、不思議さも強いので、つねに観客の興味を引くものです。
この奇術には大まかに言って2通りの手法があります。
1つはカード2枚を用い、コインを手で握っては消してゆき、1枚のカードの下に集めてゆくやり方です。
もう1つは、カードを4枚使って「チンカチンク」の様にして集めるやり方です。
前者の方は、コインの『バニッシュ』やハンドリングのバリエーションが比較的豊富な為、マニアに好まれているようですが、私は、現象のビジュアルさから言っても後者の方を好んで演じています。私は、
「コインアセンブリー」のカテゴリーに入るマジックとして、10数種類のルーティーンを考案しまし
洗練された素晴らしい手順の物からほとんどギャグの様な物まであり、機会があれば発表して行きたいと思いますが、まずは、シンプルで基本的な手順をお試し下さいませ。
現象
4枚のコインをテーブルマットの四隅に置き、それぞれのコインの上に、一枚ずつカードをおいてゆきます。
カードの下には、確かにコインが一枚ずつある事が示されますが、術者がカードをはじくたびに、コインは1枚ずつ消えては別のカードの下に移ってゆきます。
最後には4枚全てが一カ所のカードの下に集まってしまいます。
フライ アウェイ イーグルス
《リバース コインアセンブリーその1》
Fly A wa y Eagles
演じて見せた奇術が、不思議であればあるほど、観客はもう一度見てみたいと思うものです。
私の経験上からも、「コインアセンブリー」等は、特に最もリクエストの多いマジックのひとつです。
その場でもう一度!・・・・・・・・という様な時もあります。
そんな場合に、正直に同じ奇術を見せるのではあまりにも「芸」が無さ過ぎますし、もちろん奇術の原則にも反しますね。
そこで、観客には、その奇術を繰り返す]と見せかけて、実は、大どんでん返しがある・・・・というように持っていければ、演じる方としても痛快ですし、観客の方にしても、その方が結果的には 起伏のある 楽しいしかも印象的なショーとなる事でしょう。
現象
前述の奇術《スロングドイーグル》風の「コインアセンブリー」の手順を行なってゆき、コインを1枚ずつ1ヵ所のカードの下に集めてゆきますが、3枚目のコインが消えた事を示した後、カードを取り上げて見ると先程まで確かに3枚あったコインは、おかしな事に1枚に減っています。
4枚のカードをのけると、何と、コインは、全て元の位置に戻ってしまっています。
スペクテーターズ カード フライト
Spectator's Card Flight
「観客の選んだカード」を当てる奇術は星の数ほどありますが、いくら不思議でも当てる現象ばかりではマジシャンとしては能が有りません。
観客の選んだカードが、思いもよらない様な意外な所から出て来たりすると、相手の反応はこちらの想像以上の物となります。
現象
デックの中から4枚の「キング」のカードを抜き出して示し、脇にのけておきます。
観客にデックの中から自由に1枚のカードを選んでもらいます。
そのカードを4枚の「キング」の間に裏向きにしてはさみます。
5枚のカードを示してからそのパケットをはじくと、4枚のキングだけが残り、相手のカードは消え失せてしまいます。
デックをひろげると、観客の選んだカードはその中ほどに表向きになって現れます。
アンエクスペクテッド カード フライト
Flight Card Unexpected
マジックの基本的な目的のひとつは、「不思議さ」の提供であるのは当然ですが、それにも増して、何よりもインパクトを与える要素は、「意外性」だと思います。
思わぬ出来事が、突然に、しかも、まるで当たり前の様に起こるからこそ、それを見ている観客の表情は唖然となり、演じている術者の気分は最高となるのです。
現象
デックの中から4枚の「エース」のカードを抜き出して示し、脇にのけておきます。
観客にデックの中から自由に1枚のカードを選んでもらいます。
そのカードを枚の「エース」の間に反対向きにしてはさみます。
術者は、5枚のカードの内から観客のカードを消して見せると言います。
パケットにおまじないをかけますが、相手のカードは消えません。もう一度、トライしようと、パケットをはじくと、5枚の内、たった1枚の観客のカードだけが残り、何と4枚の「エース」の方が、完全に消失してしまっているのです。
デックをひろげると、4枚の「エース」はその中ほどに表向きになって現れます。
ゴールド ハンズ
Gold Hands
2枚のコインの変化現象ですが、クライマックスが意外なので、最後に観客に強烈なインパクトを与える事が出来ます。
スコット・ヨークの「ゴールドフィンガー」というマジックがありますが、これは、そのバリエーションともなり、またその手順の一部として演じるのにも良い奇術です。
現象
2枚のシルバーハーフダラーを示します。
術者がそれらを手に握っておまじないを掛けるたびに、コインは1枚ずつ金貨のハーフダラーに変化してゆきます。
さらに、それらのコインを左右の手に1枚づつ握ると2枚ともが、何と、ワンダラーの金貨に変化してしまいます。
クリーンな状態で、いかなる疑惑も残らずにすべては終わり、ただ、するどい驚きのみが相手の心に残ります。
パーフェクト フォーキャスト
《完璧なる不確実的予測》
Perfect Forecast
このマジックのルーティーンは、以前に英国で発表された「PREDICTO」という奇術(=「Ton Sellers」原案)に、私が、数箇所に渡って、改良並びにアレンジを加え、再構成をほどこしたものです。
私独自の「技法」を利用する事によってより、合理的で説得力のある手順になっていると思います。
「2枚のカードの予言」という効果を持つ奇術としては、まさに、シンプルでしかも奇跡的なマジックです。
現象
術者は、封筒を一枚示して観客の前に置いておきます。
次に、赤裏のデックを取り出してテーブルの上にひろげ、何の変哲もない1組のカードである事を示します。
デックの中からジョーカーを取り出して観客に渡し、裏向きにして表向きのデックの中ほどへ進し込んでもらいます。
デック全体を観客に渡し、表向きにひろげて、今港し込んだジョーカーの両脇のカード2枚を抜き出して覚えてもらう様に言います。
ここで術者は、先程の小を取り上げ、中から2枚のカードを取り出して示します。
青表のカードを表向けると、それらは、何と客が選んだ2枚のカードと完全にしています。
赤デックは、完全に手渡してあらためる事が出来ます。
もちろん、必要ならば「予言のカード」や「封筒」も、同様に改める事が出来ます。
商品は日本語の解説本になります。
スプリットデック&ケースのギミックが付属しています。
※貴重な絶版ノートです。
在庫がなくなり次第、販売終了となります。
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